株式会社ラキール(本社:東京都港区、代表取締役社長:久保 努、以下「ラキール」)は、2019年11月29日(金)に開催された「経営課題解決シンポジウムPREMIUM『2025年の崖を好機に変える』」にて講演致しました。
2018年9月に経済産業省が公表した「DXレポート」で衝撃的な提言がされたものの、多くの企業はDXの重要性を認識しつつも踏み出せずにいます。
そのような背景を受けてさまざまな企業が、経営層、経営企画部門や事業部門、情報システム部門のリーダーに「DXレポート」が示す“今そこにある危機”への正確な理解を促すとともに、レガシーシステムからの脱却やDX推進のポイントなど、具体的な方策について議論する事を目的に開催されました。
デジタルビジネスプラットフォームがIT投資の姿を変える
~技術的資産の積み上げサイクルへの転換を図るアプリ基盤・データ基盤とは~
ラキールでは、DXを実現するためにはビジネスサイドのIT要求を速やかに実現し続けるアジリティが重要と考えています。DXを実現するためのマイクロサービス型アプリケーション開発・運用基盤として「LaKeel Cloud」を提供しています。「LaKeel Cloud」はAWS等のクラウドサービス上で動作する”aPaaS” (ApplicationPaaS)カテゴリに属します。
「LaKeel Cloud」の特徴としては、以下の5点があります。
- マイクロサービス型高速開発の仕組み
- 速やかにリリースする仕組み
- 業務アプリケーションに注力する仕組み
- インフラコスト最適化の仕組み
- クラウドリフト&シフトの仕組み
1.マイクロサービス型高速開発について
マイクロサービスアーキテクチャとは、業務アプリケーションを機能単位等で開発し疎結合とすることで、従来の業務アプリケーションシステムと同様のシステムを構築する技術の事です。マイクロサービスアーキテクチャで開発することにより各機能を部品化することが可能となり高い生産性、運用性、保守性を実現します。また、部品単位で最新化が可能であるため、陳腐化を防ぐことが可能です。
2.速やかにリリースする仕組みについて
CI/CDにより、テストやデプロイ等を自動化します。マイクロサービス化では数名規模で小さな機能単位の開発を行う組織変革が必要となります。組織変革を行い部品単位でのリリースを可能にするのがCI/CDです。数名規模のチームで同時並行的に本番リリースする事が可能になります。
3.業務アプリケーションに注力する仕組みについて
IaaS層ではハードウェアの管理からは開放されるものの、ネットワークやOS、ミドルウェアなどの管理は引き続き必要となります。業務アプリケーションに注力するために必要なクラウド型開発のベストプラクティスをフレームワーク・開発標準ドキュメントとして提供しています。またアプリケーションを運用・監視していくための監視ツール(LaKeel Sonar)がオールインクルーシブで対応するため煩雑な運用設計も不要となり、より業務アプリケーションに注力する環境を提供しています。
4.インフラコスト最適化の仕組み
マイクロサービスと親和性の高いコンテナ技術を採用し、負荷に応じてサーバ台数を自動的に増減させる「オートスケール」や自動復旧を実現します。また運用監視ツール「LaKeel Sonar」によりコンテナ監視されるため、従来の複雑な構築・テストが不要となりインフラコスト最適化を加速させます。
5.クラウドリフト&シフトの仕組み
「LaKeel Cloud」では新たな業務アプリケーション開発のみならずレガシーマイグレーションにも対応可能です。レガシーシステムをクラウドに乗せ(リフト)、クラウドネイティブ化(シフト)することができます。レガシーアプリケーションをコンテナ上にリフト→ドメイン単位や機能単位でマイクロサービス化する→定型的な機能はSaaSアプリケーションへ移行するという流れで段階的にクラウドネイティブ化することが可能です。
以上の特徴でもおわかりいただける通り、内製化とアジリティの向上を両立させることができる「LaKeel Cloud」について事例を交えてご紹介しました。
「LaKeel Cloud」を活用する事でアジャイル開発も段階的なクラウド化も自らの手で実現する事が可能です。DXへの新たな選択肢を提示させていただき、すでにさまざまなお客様から多くの反響を頂戴しています。
実際にアプリケーション&データプラットフォーム「LaKeel Cloud/LaKeel Data Insight」のデモンストレーションを実際の開発工程に沿った流れでご覧いただきました。
LaKeel Cloudでのマイクロサービス開発の流れ
- UIとなる画面やビジネスロジック単位でのAPI作成
- 作成した部品を組合わせて業務画面や、「参照」「検索」等の機能単位のサービスを構築
- 構築した業務画面やサービスの運用
デモンストレーションの短い時間でも少ない手順で「部品作成~サービス構築~運用」が行える様子を実感いただきました。
aPaaSという新しい現実解を実際にデモンストレーションにて感じていただき、多くのお客様からご興味、関心のお声をいただいています。
イベント名 | 日経BP 経営課題解決シンポジウムPREMIUM 2025年の崖を好機に変える ~難局を乗り越え、DXを加速させる経営戦略~ |
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日程 | 2019年11月29日(金) |
場所 | 品川プリンスホテル プリンスホール |
主催 | 日経ビジネス電子版、日経xTECH |
後援 | 経済産業省 |